実験:48時間以内に奇跡を体験出来るのか
私は今日、新しく購入したある本を読んでいた。100ページ程度読み進め、コーヒーが飲みたくなり、本を片手に喫茶店へと足を運ぶ。コーヒーを購入し、読みかけの本を読み進める。
本の内容はこうだ。
「48時間以内にあなたは奇跡を体験することになるだろう」
ほぉ、大胆なことが書いてあるものだ。
そして、これから数分（コーヒー一杯を飲み終える時間）で奇跡を体験することとなる。その体験談を今回メモすることにしよう。
今回紹介する内容は、実際にリアルタイムに起きた実体験をそのままメモしている。
もし読者がいるのであれば、笑わずに読み進めて頂きたい。
◆最後通告、48時間以内での奇跡体験
喫茶店でいつものカフェラテを手にカウンター席へと腰を据える。
そして、ひと段落し、私はそのまま本を読み進める。
「思考は実現する。試しに、緑の車を探してみよう。あなたが強く意識すれば、必ず見つかる」
というものだ。
私は半信半疑、書かれていた通り、緑の車を見つけることに集中する。
座った席はカウンター席。
目の前には道路を横切る車が見える。
しかし、真緑の車など、そう簡単に見つかるはずもない。
ははっ、単なる意識を変えていく為の作者のお遊びに過ぎない。
そう思い、たばこに火をつけ、横切る車に目をやる。
するとどうだ。緑の車が横切るのである。思わずむせる。
本の内容には、黄色でも良い。探し易い色を選びなさい。とも書いてある。
冗談半分、再び黄色の車を探す為の意識を集中する。やはり、横切るのである。
1台や2台は偶然、たまたまだろう。
そんな意識が私の頭を駆け巡る。
しかし、黄色の車は目の前の道路、そしてロータリーからも次々と横切るのだ。
なんだこれは。たかだか車如きには騙されまいと、再び本を読み進める。
◆意識を集中すれば、見えてくる物の見方が変化する
次の実験内容はこうだ。
「どうだろう。少し意識を集中すれば、普段意識をしていない物が見えてくる感覚が伝わったことだろうと思う」
「次はもう少し見つけ難い発見を目指してみよう。あなたの周りに鳥の羽を見つけてみよう。これも意識を集中して探せば見つかるはず。それも、いとも簡単にだ」
あまり外に出歩かない私に鳥の羽を見つけることは難題である。
たまたま今、コーヒーが飲みたいと思い喫茶店にはいるが、さすがにこれは街中を歩かないと見つからない。
しかし、歩き回ることもおっくうな気持ちで半分諦めムードの私の目の前に、鳥の羽を見つけてしまうのである。
某パチンコ店の送迎バスがロータリーを周回している。よく見ると、バスには羽のロゴマークが描かれているではないか。しかも、あてつけの様にロータリー内をグルグルと、何周も周回しているのである。これには思わず苦笑い。
この実験での成功体験が少し楽しくなってきた私は、今度は自分の願望に意識を向ける。そう、次なるターゲットは美女である。
◆本に対するあてつけ
自分の好みの女性を発見出来れば、この本の内容を少しは信じてやってもいいという、なんとも上から目線の判断。
しかも、自分の好みの女性なんてのは自分のさじ加減である。でもそんな簡単に自分好みの女性が見つかるはずもない。単に、この本を読み進めることが面倒だという理由を、本のせいにしてやろうという、自分の下心である。
そんなくだらないことを考えながら、たばこに火をつけ、美女とやらに意識を集中する。案の定、そんな簡単に横切るはずもない。
さあ、どうだ。奇跡なんて起こらないだろう！と、本に対しての勝手な優越感に浸ろうとした私の席の横に、1人の若い女性が腰掛ける。
まさか、そんなはずはないであろう。少し気になり、横目に女性をチラ見する。はい、美しい女性の発見。実験成功である。
◆成功事例はさらなる成功を求めて加速する
なんだこれは。
さっきまで、私の周りには家に居場所のない中年男性ばかりがコーヒーをすすっていたではないか！そんなはずはない！たかだか1人、若い女性がたまたま横の席に座っただけでは信用できない！
そんな屁理屈な私を無視して、奇跡というものはさらなる加速を始める。
そう、その女性のツレが次々と集いだし、べっぴんさん、べっぴんさん、ひとつ飛ばしてべっぴんさん。
いわゆる美女集団が押し寄せたのである。中々おもしろいではないか。
私はコーヒーをおかわりし、脇汗を大量にかきながブログを更新するのであった。
◆まとめ
▼思考は本当に実現するのかもしれない
▼意識を集中してターゲットを探せば、今まで見ようとしていない物が、集中的に目に入ってくるようになる
▼ひとつの達成感は、さらなる達成感を求めて動き出す
▼そして、奇跡というものは一度発生してしまうと、次々に発生してしまう
私はこの本をもう少し読み進めてみようと決意するのである。
ちなみに、今回読み進めていた本はこちら。
