Ore Note。

気なること、人生設計、メモ書き、日々様々なことを書き綴ってきます。要は個人的なノートです。出来れば日刊で。

「嫌われる勇気」

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今日のメモは2月に設定したやりたい項目「本を3冊読む」という行いから、実際に読了した本の所感をメモしておきたいと思います。

 

本のタイトルは「嫌われる勇気」。前置きとして説明しておくと、心理学の話が主となります。アルフレッド・アドラーの思想「アドラー心理学」について、哲学者と青年が対話するという、少し物語めいたとても読み易い本でありました。

 
それでは実際に中身の所感についてメモしていこうと思いますが、実際の本の中身についてはあまり触れずにおこうと思います。私の所感が参考になれば幸いですし、この記事を読んで下さっている読者様が手に取って読んで頂ければと思います。
 

◆アルフレッド・アドラー

私がこの本を読み始めたきっかけは単純に書店で目立っていたからです。ブルーの表紙にベストセラーの大きな文字、タイトル名が「嫌われる勇気」。本が好きな私からしてみると、全く興味の湧かないタイトルでも、やはり一度は手に取り目次を斜め読みしてしまうわけです。
 
最初に惹きつけられた点は「A・アドラーの思想」でした。アドラーという人物名を聞いてもピンとこない方は当然おられると思いますし、私もその中の一人でした。しかし、本にはこのように書かれていたのです。「あの『人を動かす』で有名なデール・カーネギー(D・カーネギー)にも多大な影響を与えたA・アドラーの思想」このフレーズを見て読書好きな方の興味が惹かれない訳はありません。私はこのフレーズから自然と中身に興味を持つこととなり読み始めることになるのです。
 

◆哲人と青年

中身は前述しましたが、ある哲学者とひねくれた青年とが対話する形式で話が進められます。私の個人的な印象として、まずタイトルには全く興味を持つことはありませんでした。なぜなら、私は当ブログでも何度も記述していますが、嫌われることに何か特別な想いや考えなどは持っておらず、それ以前に独りの状況から嫌われるという事情に遠い存在であるからです。
 
しかし、この「嫌われる勇気」の中身はタイトルだけでは掴みきれない内容が詰まっていると感じております。周りの環境や自分自身の思考に対してとても有益なきっかけを与えてくれる本ではないでしょうか。
 
それにしても、哲人と青年との対話は少し読み辛い印象もあったのが正直なところです。青年の設定がかなりオーバーな自分嫌いであること。哲人がかなり遠回しな表現で導いていく姿など、少し歯痒い印象はありました。
 
それも読者がしっかりと考え有益な物にしてほしいという作者様の意図があったのかもしれませんが、そこは私からするとあまり必要な要素ではなかったかなとは思います。
 

◆結果論と目的論

少し本の中身に触れますが、哲人と青年の対話の中に「結果論」「目的論」という単語が多く出てきます。
 
これは考え方の違いという話だけではどどまらず、しっかりとした理論立てがされており、A・アドラーの哲学の全体像というものが少しイメージ出来るのではないでしょうか。
 
この結果論と目的論は心理学上の話だけではなく、他の事柄にも応用出来ると思いますし、私の中ではこの理論立てされている内容は非常に有益なものだという印象があります。
 
そして、今後この本から学び得たものは自分の人生にとっても重要な思考回路であると感じました。
 

◆世の中はシンプルであるということの意味

最後にこの本から引用させて頂きますが、世の中は非常にシンプルである。ということです。この本をすでに読了されている方にはイメージ出来るかもしれませんが、対人関係や己の人生、今ある現状も過去も未来も全てが自分の選択から成り立つ事柄でるということを、深く掘り下げて伝えてくれています。
 
中には極端な例を挙げて説明されたりもしますが、そこもかなりわかり易く理解出来るものでした。
 
人のことは自分にはわからない。人の人生は自分にはどうすることもできない。諦めなさい。諦めれば横の繋がりができるものです。
 
このようなフレーズを見れば、だいたいの読者は悲観的なイメージを持つかもしれません。しかし、このフレーズはA・アドラーの思想の基にしっかりとした理論立てがされており、読者の理解を深めるフレーズになっているのではないでしょうか。
 
この記事を読んで頂いている読者様の参考になれば幸いですし、実際に手に取って読み、様々なイメージに触れて頂ければと思います。

 

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え