Ore Note。

気なること、人生設計、メモ書き、日々様々なことを書き綴ってきます。要は個人的なノートです。出来れば日刊で。

幸いにも、独りなのである。

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ある日私は思考改革を行う決意をしました。理由としては様々ありますが、中でも一番の理由があります。

 

それは、このままでいいのだろうか。私はこの先どうなるのだろう。来てもない未来を考えると、どうしようもない不安に襲われ、去年の年明け間際にあと365日を何回過ごせるかを数えて気付いたのがきっかけです。

 
私は現在、三十路手前の29歳。読者の中には、まだまだ若いと思われる方もいるだろうし、もちろん、29歳でこんなブログを書いてるのかよと、批判的な意見を思われる方もいることと思います。
 
自分に置き換えて考えてみて下さい。自分の現在の年齢、そして、今日のようにあっという間に過ぎていく一日。この一日がどれだけ大切で、どれだけ短いものなのか。この短い一日が365回で一年。あっという間に時は過ぎ去っていきます。
 
そんなことを考えるとこの先不安に襲われるのも、正直無理ないと思います。しかし、私はこう思ったのです。「どうせなら・・・」このどうせならという概念が私を変えました。今は結果は出てませんが、このブログを通して私はうーんと成長したいと考えてます。
 
そこで、ブログ内では似たような記事はいくつかありますが、私の苦しかった時の心境と変化を今回のメモにしたいと思います。
 

◆何もかも失った

私は以前およそ八年同じ企業に勤めておりました。ある理由があり退職することになったのですが、あまりの急な出来事に頭の中は真っ白になり、何も行動することが出来ませんでした。
 
当時付き合っていた最愛の彼女がいました。友人も少なくありませんでした。八年勤めていたこともあり、それなりに安定した生活を送っておりましたし、何不自由ない日々でした。
 
しかし、以前から勤めている会社を無性に退職したいという強い思いがありました。理由は、やり甲斐と言えばカッコイイですが、ただ単に自分に驕り退屈だったのだと思います。
 
毎日同じことの繰り返し、一向に出世出来る気配も感じず、社内はというとどこかぬるい感覚が充満しており、その中の一人だという感覚が許せなかったのを憶えております。
 
そんなマンネリした日々を過ごしている中、ある日急に退職を決断する出来事にあったのです。その日家に帰り、もちろん彼女に告げました。あの日のことは一生忘れられないでしょう。そして、社内の人間には何も告げず黙って退職し、それ以降は連絡を取り合っていません。
 
そこから半年ほどの月日が流れました。その間、いろんな出来事があり、気付けば私の周りには何もありませんでした。なぜ何もかも失ったのか。それは、私がそう望み、何も行動しなかったからです。
 

◆決意をする日

最近の出来事です。冒頭にも述べましたが、私が決意する日がやってきました。去年の年末、私はいつも通り部屋に引きこもり何をするでもなくただ時が過ぎるのをじっと耐えていました。当時は耐えることが自分の使命であり、何か行動を起こせばたちまち失敗してしまう。何をするにもお金が飛んでいってしまう。そんな訳のわからない思考で頭が埋め尽くされておりました。
 
誰とも連絡は取らず、ひたすら家にこもりっきり。外にも出歩きません。当時の生活を振り返ると反吐が出ます。一言で言うならば「動く死体」という表現が適切だと思います。
 
ここで当時の私のう◯こまんのような生活っぷりを少し振り返ってみましょう。
まず、外に出ないから風呂に入りません。おそらく週に1度15分程度の時間をかけて済ませる程度。常に肌はカピカピ、目ヤニもティッシュで拭き取る程度、頭は脂でギトギトでした。枕から生臭い臭いがして、夜中に目を覚ましたこともあります。
 
次に、誰とも連絡を取らないので、会話をするタイミングがありません。声を発するといえば、コンビニでタバコを買う程度。普段声を発していない為、いざという時に声が出ませんでした。人と会話する時に喉が詰まる。うまく声が出ないので体が強張り額と手に汗がにじむ。風呂に入ってなかったので、その汗が嫌な体臭へと変わる。
 
見た目も人に会う機会がないので、最悪でした。髪と髭は伸び放題。眉毛はゲジゲジで常にスウェットかジャージ。ここまでくると、周りの目もあまり気にならず、そのままで夜中に出歩くような感じです。
 
当時のエピソードはまだまだあるのですが、今回は一旦ここまでにしたいと思います。とにかく、私のう◯こまん度合いをわかっていただけたかと思います。そして、見出し通り決意をする瞬間がやってくるのです。そう。あの日はたまたま年末だということで、前述したような先の未来について不安と闘っている最中の出来事です。
 

◆最悪な心境

 
このまま自分はどうなってしまうんだろう・・・。
 
何か奇跡的に助かる方法はないか・・・。
 
この状況はいつまで続くんだろう・・・。
 
そんな不安と訳のわからない奇跡を待っている状況が続きます。不安と闘っている時は決まって変な現象が起きました。壁が押し寄せてきて、周りでは「キィー」っと変な雑音が入ります。とにかく不安でした。息も詰まるし、こんな状況であっても自分には誰もいません。気付いてくれる人がいないのです。
 
そして、そこから何を思ったのか、自分の人生を逆算していくのでした。当時は確か、自分は70歳程度で死ぬんだというなんの理由もなく、ただの思いつきで自分の寿命を決めていました。70歳までにあと年齢をいくつ重ねる必要があるのかという計算が始まるのです。
 
そこで気付きます。あと365日が40回。今引きこもり期間が半年。これがあと半年続くと一年で、このままいけばあと40回これを続けることになる。終わってる。直感的にそう思いました。涙が溢れます。仕事をしていた当時の自分が蘇ります。なぜ自分はそこまで偉そうだったんだろう。あのマンネリした日々は、本当は幸せだったんだ。なぜ自分は辞めたかったんだろう。後悔で胸が苦しくなります。
 
ここで一度私は死にました。力のある人には何のことない出来事だと思います。芯のある人には軽く乗り越えられる出来事だと思います。でも、当時の私にはその気力すら湧かなかったのです。今の自分にあるのは借金だけ。自分の力の無さを悔やみました。
 
そして、ふと鏡に映った自分の姿が目に入りました。頭はボサボサ、肌はボロボロ。唇は気づかないうちに歯で噛みちぎった跡があり、そこから真っ赤な血が流れ出る。首元はよれよれのTシャツに、ラーメンをこぼした跡が消えていない、グレーか茶だかの色のスウェット。なによりも、鼻水と涙でグチャグチャの自分。カッコ悪かったです。もの凄く。何も言葉に出来ませんでした。
 
呆然と自分の姿を見ていました。時間にすると何時間経っていたのでしょう。とにかくずぅーっと突っ立っていました。ずぅーっとです。当時の私には時間を感じる感覚など持ち合わせておらず、ただ鏡の前で呆然と突っ立っていたのです。
 
相変わらず壁が押し寄せてきて、私に妙な「キィー」という音を聞かせます。いつもはそれが怖かったのですが、その時はなぜか気になりませんでした。恐らく、私はその時すでに塞ぎ込むのを諦めていたんだと思います。
 
呆然と自分の姿を見て、ふとこんなことを思い付きます。今自分がどうなろうと誰にも気付かれないんだよな。どうせ自分なんかこの程度だったんだな。
 
変な感覚でした。自分がどうなろうと誰も気付かない。自分には自分が思っていたほどの力もない。その「事実」が面白く感じるようになったのです。なぜでしょうか。それは今考えてもわかりません。
 
次第に面白さが増し、笑みがこぼれ、遂には本当におかしなことを考え出します。あと40回死ぬか、あと40回生きるか。自分はどっちを選ぼう。死ぬを選んだ場合、どうやって死のう。痛くない方がいい。苦しくない方がいい。出来れば笑って死にたい。
 
うん、笑って死にたいなぁ・・・。
 
 

◆決意、そして意識。

そうです。私の出した答えは「笑って死にたい」ということでした。今から考えると訳がわかりません。しかし私は当時、死ぬことを選んで生きることを選んだのです。どうせ自分なんか何もできやしない。だから、何かやってみよう。どうせ死ぬんだから、生きてみよう。どうせ自分なんかうまくいきっこない。だから、うまく生きるのをやめよう。
 
すると突然、身体中に酸素がまわり始めます。ぼーっとしていた頭が少しづつ動き始めます。その場で何時間も突っ立っていた身体から、寒さと痛みを感じ始めます。感覚が自分を起こし始めました。
 
そして、急激に色々なものが再生し始めるのです。自分の体臭と空腹からくる吐き気。速攻でトイレに駆け込み、全てを吐き出しました。当然出るものは少しのカップ麺と水。目眩がやまない。唇は血で固まり錆びついた味がする。風呂に入ってないから生臭い体臭。自分はこんなにも臭かったんだ。
 
そして、全てが落ち着いた数時間後、私は決めました。全て元に戻す。いや、もう一度始めから創り始めよう。今自分の周りには誰もいない。むしろ、幸いにも独りだから出来る。そう思えたのです。
 

◆そこからの自分

私は現在も独りです。幸いにも独りなのです。その日から、全てを諦めました。今まで思い描いてた全てを諦めました。そして、もう一度創ろうと考えてます。よく本でこのようなフレーズを見かけます「コインには表があり裏がある。表があるからこそ裏があるのだ。」
 
私は諦めることによって、このフレーズの指す意味が少しわかるようになった気がします。感情的にならず、出来るだけ多くを学び、出来るだけ多角的に物事を捉える訓練をしている最中です。
 
そして、いつの日か自分が笑って死ねるようになる為に、これから人生にハマっていきたいと思います。なぜなら、今の私は幸いにも独りだからです。自分の大切を一生を使って掻き集めたいと思います。
 
 
この記事が皆様の励みになれば幸いです。
 
 
 
 
また、どこかのタイミングで過去の自分のエピソードを告白していければと思います。それではまた!